都成流(となりりゅう)とは都成竜馬先生が編み出した戦法で、将棋ウォーズのエフェクトに登場します。今回はどういった戦法なのか、どのような手順や条件でエフェクトが発動するのかを説明していきます。また、初心者でも都成流は指せるのか?実際に指した際のデータをまとめてみました。さっそく見ていきましょう。
そもそも都成流(となりりゅう)とは
都成流はプロ棋士の都成竜馬先生が奨励会3段リーグ時代に指していた戦法で、これを相手から指されると初めて見る方には対応が難しく、きちんと対応しないとあっという間にハメられてしまうという戦法です。ご本人がおっしゃっていましたが、広く知られるようになったきっかけというのが、ご本人と親交のある糸谷哲郎先生がこの戦法を見て公式戦で真似して指したところ、見事に勝ったそうです。そのあとインターネット番組で都成流を解説して、世の中に広まっていたとのことです。
では早速エフェクトの出し方について1手1手説明していきます。
都成流のエフェクトの出し方
エフェクトが発動するには以下の条件があります。
- 後手のみで発動
- 相手が角道を開けてこない
- 相手が飛車先の歩をまっすぐ交換してくる
1手1手を図で解説していきます。なお、見やすいように後手番の目線で説明します。
相手:飛車先の歩を伸ばしてきます。
自分:角道を開けます。
相手:角の道を開けず、一歩交換を目指してきます。
※ここ重要です!
自分:通常は歩の交換を防ぐために角を上げますが、かかってこいとばかりに相手の歩の交換を無視して銀を上げます。
相手:角道をあけずにまっすぐに歩の交換をします。
自分:歩を取ります。
相手:歩を取ります。そのままだと角を取って、竜を成ることができます。
自分:ここで飛車の頭に歩を打つのではなく、金を寄せて角を守ります。
このときに、、、
エフェクト発動!!!
「となりりゅうぅ」と渋い声が聞こえてきます。都成竜馬先生のイラストが出てきて、かっこいいです。
以上がエフェクトが出るための手順と条件です。もう一度重要な部分を言います。
- 後手のみで発動
- 相手が角道を開けてこない
- 相手が飛車先の歩をまっすぐ交換してくる
先手でも使えないの?と感じた方もいらっしゃると思いますが、1手目で端の歩をついたりして同じ手順になっても発動しませんでした。
実際に指してみた結果
では実際に使えるのか、将棋ウォーズ2級のふくすけが都成流を1か月間ひたすら指してみました。その結果、、、14勝10敗!
大きく勝ち越してはないですが、覚えたてのわりには勝てました。
相手は1~3級の方なので、この戦法を知らないことが多く、対応がわからずに困る方が多かったです。そのおかげで有利に進めることができました。
なので、初心者の方にもこの都成流をオススメできます!
都成先生のYouTubeをご紹介
都成竜馬先生は「都成竜馬といく」というYouTubeチャンネルを開設されています。
このチャンネルの中にご本人が本家本元の都成流を徹底解説していますのでぜひご覧いただければと思います。
YouTubeチャンネルでは糸谷先生が顧問?としてご登場されたり、高見先生との楽しい談話などが楽しめてオススメです。よろしければチャンネル登録もどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございます。