将棋

将棋のタイトルの違いはルールや賞金?序列をランキングでまとめてみた

今、将棋棋士の藤井聡太さんがニュースでも話題になり、タイトルを獲得するたびに報道されています!

二冠、三冠、四冠と次々にタイトル獲得数が増えていますが、将棋をご存じない方なら、そもそもこのタイトルの違いは何なの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、藤井聡太さんは九段ですが、なぜ九段ではなく冠の数で呼ばれるのかについて疑問に思ってる方もいると思います。

その呼び名は順番を決める序列というものによって決まってるのですが、今回は将棋タイトルのルールや賞金の違い、またはその序列について、ランキング形式でまとめてみました!

この記事でわかることは以下のとおりです。

・将棋のタイトルの違い

・各タイトルのルールや賞金の違い

・序列のランキング

それではみていきましょう!

 

将棋のタイトルの違いはルールと賞金?

将棋のタイトルは全部で8つあります。(2021年現在)

竜王・名人・王位・王座・棋王・叡王・王将・棋聖

では、このタイトル、いったいどう違うのでしょうか??

なかなか多いなぁと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、なぜこんなにもタイトルは存在しているのでしょうか?

その疑問について説明していきます。

将棋のタイトルはルールや出場条件がそれぞれ全然違う

将棋のタイトルってそれぞれ何が違うのか?

その答えを言ってしまえば、「対局のルールや出場条件が違う」ことです。

とは言ってもコマの動かし方などの将棋の基本ルールは同じです。

ルールや出場条件が違うというのは、制限時間やトーナメント戦、リーグ戦など様々な条件がタイトルごとに異なることを指します。

その異なるルールや条件で勝ち進んだ棋士がタイトルを手にします。

では、どのようなルールや条件というものがあるのでしょうか??

 

将棋のタイトルの持ち時間がそれぞれ違う

将棋のタイトルによって違うルールで、まず一番わかりやすいのが、持ち時間の違いです。

持ち時間とは1局を指すのに考えるために与えれた時間のことで制限があります。

タイトルの中には長い持ち時間もあれば、短い持ち時間もあります。

つまり長い時間深読みするタイプの棋士が得意とするタイトルもあれば、直感や瞬発力を得意とするタイプのタイトルもあるというわけで、それぞれの分野に優れた棋士がタイトルを獲得することができます。

長い持ち時間でいうと、2時間などは当たり前で、プロ棋士はこの長時間、常に頭をフル回転させて、何十手もの先を読み、一番良いと思った手を指します。

2時間というのは素人からすれば正直、とんでもなく長いですよね。。

しかし、プロ棋士にとってはこの持ち時間はあっという間らしいです。(笑)

余談ですが、頭を使うこともカロリーをかなり消費するらしく、たった1局で1~2㎏やせてしまう棋士も・・・。

実は藤井聡太九段が何個もタイトルを獲得しているのは、早く指すのも得意、じっくり指すのも得意という二刀流の持ち主で、まさに将棋界の大谷翔平なのです。。

複数のタイトルを獲得できるのは、非凡な才能の持ち主でないと難しいのです。

 

将棋のタイトルは主催者やスポンサーによって賞金が違う

各タイトルには、主催者や協賛しているスポンサーが違います。

ひと昔前は主催者はほぼ新聞社しかいなかったのですが、近年は色んな企業がスポンサーとして参加するようになりました。

どうして増えたのかというと、将棋界もだんだん広告媒体として企業に注目されるようになったからです。

わかりやすい例で言えば、タイトル戦で藤井聡太九段が食べるおやつですね。

毎回話題になり、商品の宣伝としては抜群です。

なので、お菓子メーカーの不二家さんなどがスポンサーとしても協賛しています。

それぞれのスポンサーが異なるので、もちろん賞金も変わってきますし、権威あるタイトルは主催する側も賞金をぐんと引き上げているのが特徴です。

段位とタイトルの違いは?

プロ棋士の強さを一番わかりやすく示すものといえば段位です。

プロ棋士には段位というものがあり、四段~九段まで存在していますが、最高位九段のプロ棋士はたくさんいます。

段が高い棋士が基本的に強いのは当たり前ですが、勝ち星の数や今までの実績などで段位は決まっているため、なかなか強さの比較ができません。

そこで、「今現在いったい誰が一番強いのか」を様々なルールを用いて決めようと始まったのが将棋のタイトルの由来です。

実は将棋のルールによってプロ棋士でも得意不得意があって、タイトルが増えているのはこのルールがあるからです。

そういったルールに縛られた中で、対局して最強を決めるのが、タイトル戦となります。

 

将棋のタイトルを序列ランキングでまとめてみた

将棋のタイトルには「序列」というものがあります。

簡単に言えば、格が一番高く、賞金も一番高いのが序列1位です。

では序列の順位を見ていきましょう。

序列のランキングはこちら

序列のランキングと賞金はこちらになります。

なお、先ほどお伝えしてきたスポンサーついてもまとめてみました。

序列 タイトル名 賞金(冠獲得) 特別協賛
1位 竜王 4,500万円 野村HD
2位 名人 約3,000万円 大和証券グループ
3位 王位 約1,000万円 伊藤園
4位 王座 約800万円 東海東京証券
5位 棋王 約600万円 共同通信社
6位 叡王 約600万円 不二家・SBI証券
7位 王将 約300万円 綜合警備保障
8位 棋聖 約300万円 ヒューリック

※引用元:Wikipedia

 

序列によって呼び名が決まる

将棋棋士の呼び名は序列によって決まります。

藤井聡太九段がなぜ「九段」と呼ばずに「三冠」と呼ばれるのか。。。

ご存じの方が多いとは思いますが、とりあえず説明していきます。

タイトルをひとつ保持していれば、棋士を表現する場合はタイトル名を名前の後につけます。

例)藤井聡太九段が竜王を獲得 ⇒ 藤井竜王

例)渡辺明九段が名人を獲得 ⇒ 渡辺名人

例)羽生善治九段が王位を獲得 ⇒ 羽生王位

・・・タイトルを複数持つと・・・

例)藤井聡太九段が王位と棋聖を獲得 ⇒ 藤井二冠

例)藤井二冠が叡王と竜王を獲得 ⇒ 藤井四冠

これに関してはわかる方がほとんどかも知れませんが、全然将棋のことがわからない方が参考して頂ければ幸いです。

 

まとめ

いかかでしたでしょうか?

今回は将棋のタイトルの違いはルールや賞金?序列をランキングでまとめてみたと題してお伝えしていきました!

将棋のタイトルってたくさんありますが、それぞれに違いがあり、楽しみ方がありますね。

ルールが違うからこそ、どの棋士にもチャンスがあるということです。

プロ棋士は1タイトルでも獲得するのが難しいのですが、とにかく賞金は高額ですし、知名度も一気に上がる夢舞台でもあります。

そして、まさしく序列ランキング1位の称号は棋士の憧れですね。

これからますます盛り上がりを魅せる将棋界に注目していきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

藤井聡太九段の年収についての記事も書いていますので、よろしかったらどうぞ!

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