生活

あさり中国産の見分け方は?偽装した熊本産の危険性はどうか調査!

あさり

「熊本産のあさりが実は中国産!?」

熊本県はあさりの産地偽装報道を受けて2022年1月31日、県漁連に出荷停止の要請を行いました。

熊本産と思い、普通に食べていたあさりが実は中国産だったことに驚いた方も多いと思います!

なかなか素人の目ではあさりが中国産かどうかって見分け方がわかりませんよね。。。

それに問題になった偽装されたあさり、危険性はどうなのでしょうか??

そこで今回は中国産のあさりと国産の見分け方や危険性について調査しました!

実際どのような違いがあるのでしょうか?

この記事を最後までお付き合いいただければ、あさりのことについて多少は理解できて、食べる前に見分けることができるようになれるかも知れません!

少しでもお役に立てる記事になればと思います(^^♪

それではいってみましょう!

 

あさりの模様や大きさの特徴は?

皆さんは、中国産と国産のあさりの見分け方ってどこを確認すればわかると思いますか?

正直わからないですよね。。。

おそらく模様のかたちや大きさなどの違いかなぁと考える方が多数かと思いますが、実際にスーパーで買い物していても、鮮魚コーナーでじっとあさりの形や大きさなんて確認することなく、表示が国産であれば躊躇もなくカゴに入れるのではないでしょうか??

しかし、こういった報道を見るたびに自分の目でちゃんと見分けることができたらなぁと思ってしまいます。

では、あさりの特徴についてご説明していこうと思います!

 

 

世界各地のあさりの模様や大きさに違いはあるの?

まず考えたのはあさりの模様はどうなのか。

あさりの貝殻には様々な模様がありますが、まったく同じ模様のあさりは存在しないそうです。

イメージでは横しまの線が多く入っていたり、点々や色などもそれぞれ違っていますが、全部同じということは限りなくゼロに近いとのことでした。

日本、朝鮮半島、台湾、フィリピンが主に獲れる国ですが、残念ながら、どの地域にも同じ色や模様というのが存在しているため完全な見分けはできません。。

ただし、色や模様は遺伝することはわかっていて、地域によって比率が多い色や模様の特徴があります!

そうなると、ある程度は中国産との見分けができそうですね。

 

あさりの大きさはどうなの?

あさりの生息地は干潟や泥、砂が主で、浅瀬です。

あさりの寿命はだいたい8~9年と言われていて、生まれてから半年で約2cmほどで、その間ずっと大きくなっていくのかというとそうではなく、約5~7cmが限度だそうです。

食用として収穫するのはだいたい3cm以上になってからということなので、中国であろうが、日本であろうが、地域によって大きさが違うということはありません。

ですが、北海道は例外!(笑)

北海道のあさりはもともとが大きくて、目立った模様がなく黄褐色がかった色をしているので違いがわかりやすいそうです!

 

国産あさりと中国産のあさりの見分け方

あさりの特徴についてはおわかりいただけましたでしょうか?

では実際に国産あさりと中国産あさりをどう見分ければよいのか。。

掘り下げていきます。

 

国産と中国産の模様で区別する

国産と中国産のあさりを見分けるのにわかりやすい資料を見つけました。

asari

引用元:https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-248523.html

左から国内種、有明海で採取された雑種、中国種のアサリです。

これを見れば一目瞭然のような気がします。

以前、今回問題になった熊本産あさりが獲れる有明海で、中国のあさりを食用として放されたことによって雑種になった恐れがあると、東京海洋大の北田修一教授が調査していました。

その時の調査資料が上の画像になります。

九州・有明海に生息するアサリの一部が、中国から持ち込まれた近縁の外来種と交雑し、両方の遺伝子を備えた雑種になった恐れのあることが、東京海洋大チームの調査で判明した。食べても健康に問題ないが、外来の遺伝子を持つ生物が広がれば、海の生態系に予測のできない悪影響が出かねない。

チームの北田修一教授(増殖生態学)によると、有明海では1980年代に中国のアサリを食用として放流していたことから、この時期に雑種が生まれ、定着したとみられる。最近でも国内の潮干狩り場で韓国産や中国産を放流するケースがあるとされ、注意が必要だ。

引用元:https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-248523.html

中国産の特徴はやはり、横しま模様が見えにくくやや白っぽい特徴がありますね!

 

国産あさりの特徴は?

太平洋と日本海に囲まれている日本ではあさりの生産地というと、北は北海道から南は九州まで全国各地にあります。

1位 愛知県(3,880t)
2位 北海道(1,660t)
3位 福岡県(1,100t)
4位 静岡県(872t)
5位 熊本県(339t)

※農林水産省データ(2019年実績)より

全国でおよそ8,000tの漁獲量があって、愛知県が約半分に近いシェアを誇っていて、魚の宝庫北海道が2位、熊本県は全国5位の生産地となっています。

全国各地の主な特徴

  • 愛知産/色は茶系。殻が薄く、身がふっくらしている。
  • 千葉産/白黒、茶、ブルーなど色が多彩で鮮やか。
  • 北海道産/やや大型で貝殻が厚く、目だった模様がなく、ベージュがかった灰色で地味な印象。

参照元:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/03/post-1214.html

 

中国産のあさりの特徴とは?

先述したように、ひとつひとつのあさりがどこのものか判別するのは難しいですが、中国産あさりにおいて比率の高い色や模様、特徴についてまとめてみました。

中国産あさりの特徴

  1. 貝殻の厚みがない
  2. 模様がはっきりしていない
  3. 貝殻がやや白っぽい
  4. 鮮度がない

以上のような特徴のあさりが多ければ、中国産の可能性があると考えたほうが良さそうです。

 

 

偽装した熊本産あさりの危険性は?

今回報道されたとおり、偽装された中国産あさりは実際にスーパーなどでもすでに販売されているため大問題となっています。

このあさりについて危険性はどうなのでしょうか??

中国産あさりには農薬が残っていたり、発がん性物質が検出されたりと危険性が高いことがわかっています。

2018年には中国産あさりから除草剤「プロメトリン」という物質が検出されていました。

これには驚きました。。。

市場関係の方によると、原因は・・・

中国の養殖場では藻(も)が多い為、除草剤を海に撒いている

ほんとにビックリな話です。。

 

安全性を考慮して中国産あさりを販売している会社も

以前、アサリを輸入していた業者が産地偽装を繰り返し社長が逮捕されたことがありました。

有罪判決を受けましたが、執行猶予中に二度と同じことは繰り返さないと決意し、「産地偽装撲滅」を目指し、協議会を立ち上げていて活動している方もいらっしゃいます。

干潟で安全性に考慮して養殖し、きちんと外国産と表示して、出荷しているとのことです。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はあさり中国産の見分け方は?偽装した熊本産の危険性はどうか調査!と題してお伝えしていきました!

ほんとに怖いですね。。

プロでも難しいと言われる中国産あさりの見分け方ですが、模様や色などをしっかり見て購入していけば多少なりとも未然に防ぐことができそうです!

今回は2ヶ月出荷停止ということですが、年々出荷量が減少している熊本産のあさりは復活できるのでしょうか。

そのあたりも心配ですが、同じような危険性のたかい中国産あさりは二度と使ってほしくはありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。